「黄金町バザール2014」特別企画 演劇パビリオン 2014.8.1[fri] - 11.3[mon]

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演劇センターF

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9.26-27 糸電話プロジェクト『わたしたちになれなかった、わたしへ』試演会

[ 2014.09.27 更新 ]

ラフ1

Q1:実施までの経緯と背景
糸電話プロジェクトは、黄金町で多くのワークショップや実験を繰り返すなか、小学生たちの無邪気さや地元住民のアイデアを得て育ったとも言える「呼吸をする」プロジェクトとして試演会まで辿り着いた。途中、発表には一定の広さを要求する可能性があると聞き公演場所を探した。
だが、黄金町バザール開催中でもあり多くのアトリエは使用中である上、電車走るエリアで繊細な糸電話の音の聞き分けは難しく、場所探しは難儀した。そこで、協力していただいたのが隣り町の長者町で活動する美術家・竹本真紀さん。彼女のコーディネートと地域の方からのご厚意で、今は使用しなくなった大きな倉庫をお貸しいただけることとなった。

Q2:実施中やその後に起きた印象深い出来事
試演会を経てこの作品は、「KYOTO EXPERIMENT」での京都・法雲寺や、「トーキョーワンダーサイト」での東京・両国門天ホールでの上演へと繋がる。演劇作品を公演できる充分なスペースを持たない演劇センターFであるが、作品をつくるための場や人というリソースを提供することができた。これは、もちろん鳥公園『空白の色なにいろか?』(http://tcf-project.net/590/)から受け継がれるものであるし、後の大道寺梨乃『ソーシャルストリップ』(http://tcf-project.net/507/)においても滞在制作可能な稽古場(2階)を長期的に提供するという事例に繋がっていく。

参考URL 糸電話プロジェクトFacebookページ

以上、市原幹也(演劇センターF芸術監督)

▼イベントの様子


Photo by Yasuyuki Kasagi


【当イベントは終了しました】

ラフ11

この2014年9月を日本で生きている“わたしたち”は、“わたしたち”の内側に棲んでいます。それも複数の“わたしたち”をひとりひとりが持っています。学校や会社、家庭や近隣。見知らぬ人どうしが乗り合わせるエレベーターでも、瞬間的な“わたしたち”が気付かぬ内に形成されます。それは「常識」や「モラル」などで規定された集団で、それらは“わたし”が何人か集まってつくられる。なんだか小難しいけれど、日常的な話です。

では、その“わたし”はどのようにして出来上がるのでしょう? たとえば、会社でのあなたと、家庭でのあなたは異なる。さらには奥さんと接するとき、子どもと接するときでも違う。つまり、“わたしたち”に合わせた“わたし”がそれぞれに存在します。そして、どの“わたしたち”にもなれなかった“わたし”は、残念ながら消えていくしかない。

本作品ではこの時代、この国の“わたしたち”として適応できなかった“わたし”を、糸電話と、あなたを含めた何人かの観客とで見い出し、眺めてみます。そうして消さざるを得なかった“わたし”の検証にこそ、いまの日本を読み解くヒントが隠されているのではないか。という、糸電話を通す“わたし”から深淵を臨もうという実験です。

日時:2014年9月26日(金)
受付時間19:00〜19:30 終演21:30

2014年9月27日(土)
受付時間17:30〜18:00 終演20:00

※ 受付がお済みの方から、順次「秘密の会場」への地図をお渡しします。
それを基に移動していただき、試演会に参加していただきます。

参加費:500円

受付会場:演劇センターF
〒231-0053 横浜市中区初音町2-43-6 Kogane-X Lab.
京急線「黄金町駅」または「日ノ出町駅」から徒歩約5分

主催:演劇センターF
協力:NPO法人STスポット横浜

▼プロフィール

武田の顔
武田力
とある幼稚園りんご組での勤務を経て、演劇カンパニーのチェルフィッチュに関わる。他に飴屋法水演出『4.48サイコシス』や、古民家や三宅島で実施した長島確らとの共作『アトレウス家プロジェクト』に参加。本作は今秋に KYOTOEXPERIMENT とトーキョーワンダーサイトにて発表される。また現在、アジアのさまざまな地域を「教育」から相対化し、日本を解体していく演劇プロジェクトを進行中。

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関連企画

民俗芸能と“わたしたち”
この作品は昨年度に、STスポット横浜の企画として実施された民俗芸能調査クラブから生まれました。インドネシア・バリ島での調査でみた多種多様な儀式、それらを通して組み上がっていった“わたしたち”、また“わたし”性とはなんだったのか。そんなところがスタートです。その民俗芸能調査クラブも期せずして、9月27日(土曜)/28日(日曜)に中間発表を迎えます。途方もない時を生きてきた祖先の連なりによって現在にみえる民俗芸能の魅力、またその可能性を、メンバーたちの発表を通して感じていただければ幸いです。
武田力

民俗芸能調査クラブ2014 中間発表

9月27日(土)~28日(日)
民俗芸能が現在よりももっと人々の身近にあった時代と、現代の私たちの生活環境や身体性は何もかもが大きくかけ離れ、近づくことはできないと思っていました。
しかし、調査クラブの活動を続けていく中で、祭り、儀式、風習など、当時それらが行われていた目的やコミュニティー内で果たしていた役割は、今、私たちの身近にある人との関わりと、大して変わらないのではないか?と、思うことがあります。
生活環境や歌われる音楽、踊りが変化しても、変わらない何かがあるように感じられてくるのです。

今回もそれぞれが気になった問いから、実験を創作し、発表します。
一人一人の抱く問いが、実験を通して開かれた問いに変わるとき、私たちに大切な何かを語りかけてくるように思います。
長丁場になりますが、お付き合いいただければ幸いです。

部長 若林里枝

日時:9月27日(土)13:00~16:00(予定)
9月28日(日)13:00~17:30(予定)
*入退場自由

場所:STスポット

発表者 9/27:若林里枝、萩原雄太、藤原佳奈、武田力
9/28:島崇、清水奈穂美、佐藤蕗子、羽太結子、手塚夏子
*発表順は後日お知らせいたします

入場料:500円

ご予約:STスポット
WEB http://stspot.jp/ticket-form.html
Mail  tickets@stspot.jp
Tel.  045-325-041

企画制作:NPO法人STスポット横浜
主催:文化庁 NPO法人STスポット横浜
助成:平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業